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夏の料理講習会にて
後列の一番右 自治会長 菅原梅雄さん
(idea 平成30年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆自治会長:菅原 梅雄 さん(3期6年目)
◆沼田自治会は代々住んでいる方、移り住んできた方、市営住宅(3か所)の方々など、現在85世帯226人が暮らす地域です。女性の方々の活躍が盛んで自治会活動の原動力となっています。
沼田自治会は、代々住んでおられる方、戦後の開墾地として移住してきた方、その後に移り住んだ方、また市営住宅(沼田住宅第1、第2と堀河ノ沢住宅)の人々が和気あいあいと暮らしています。昭和50年代には、50人以上も小学生がおり、現在の“沼田自治会館”は、「子供会館建築補助金」という当時の国の補助金を利用して建てられ、“沼田子供会館”という名称でした。
「御多分に漏れず少子高齢化。現在児童は8人です。でもそれはどこでも同じでしょ?課題と悩まず、今いる住民が自治会活動を通して楽しくいきいきと過ごせる工夫が大事なんじゃないかな」と語るのは自治会長の菅原梅雄さんです。
毎年7月下旬に開催している世代間交流「納涼の集い」では、児童と保護者が作製した七夕飾りを囲み、葉焼き(郷土菓子)作りやスイカ割り、流しそうめんや花火などを小さな子どもから高齢の方まで楽しみます。おじいさんやおばあさんに連れられて、小学校に入る前から参加している子どもたちもいるということで、「毎年賑やかですよ!」と菅原さん。「小学生になるとスポ少※などで忙しいようですが『(スポ少が)終わってから絶対参加するから!』という声もあり本当に嬉しいものです」と続けます。※スポーツ少年団の略
「沼田には昔大きな沼があったと言われている。その名残と言われる小さな池が昭和40年頃まであった。この池は「蓑かくしの池(別名:蓑この下敷、沼のトメ)」と呼ばれており、雨乞いの物語が伝えられている。」
この話をもとに「地域を知って愛着を持ってもらいたい」という思いから作った紙芝居が「蓑かくしの池」です。紙芝居の枠は段ボールですが、作りは本格的。
他にも地域内に実在する方の農作業の物語「トクコとカモシカ」や、昔の結婚式の風習を題材とした「おふく」など、登場人物は実在の人たちばかりで、笑いありちょっと涙もあり、みんなで楽しめる紙芝居です。「この地域を知ってもらい、なによりもこの地域に愛着をもってもらいたい」という思いから作成し、自治会の「敬老会・文化祭・餅つき大会※」で披露され大好評なのだそうです。
※負担軽減のため3つの行事を同時開催
「自治会活動にとって婦人部の果たす役割は大きい」と語る菅原さん。年2回開催する料理講習会のほか、世代間交流での流しそうめん作りや災害時の炊き出し協力など、手際のいい女性たちの活躍ぶりは「昔から変わらない」と続けます。中でも、趣味の会(月2回程度、手芸作品づくりなど)では、毎年開催している摺沢地区文化祭で大東コミュニティセンターの壁面いっぱいに作品を展示しています。また、毎年11月中旬には、沼田自治会最大の催し、「敬老会、文化祭、餅つき大会」を開催しています。料理はつきたての餅5種類「沼田果報餅御前(餡、雑煮、十念、ネギ、生姜)」です。餅の中に入った果報に当たると賞品がもらえるという特典付き。さらに、文化祭に展示した衣装や小物を作者自身が着用する「ヌマタ・コレクション(通称:ヌマコレ)」も行っており、女性陣は毎年腕に磨きをかけて頑張っています。
「これからもみんなが『楽しかったね』と負担を感じず笑顔になるような活動を続けていきたい」と今後の活動について語る菅原さんでした。
今年も多くの方が参加した清涼の集い