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右:自治会長 菊池一美さん
左:事務局長 小山勝紀さん
(idea 平成31年2月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆会長:菊池一美さん(区長兼務、5期11年目)
◆天狗田自治会は、天狗田と上天狗田の2つの行政区から組織され、107戸・316人、全戸全員が会員となっています。
「みんなすごく協力的。それが自治会の自慢」、天狗田自治会長である菊池一美さんが取材前に発した一言です。菊池さんは、上天狗田行政区の区長と兼務しており、71歳ですが現役で仕事をしながら集落をまとめています。50代の頃から区長を務め、時代の流れとともに集落の変化に対応してきた菊池さんは、「75歳以上の一人暮らしも増えてきており、高齢化が進んでいることが課題」と語りますが、自治会活動に対する若者の関わり方が積極的で、集落の高齢者もとても元気であることが伺えます。
同自治会は、昭和52年に発足した天狗田振興会が前身となっており、2行政区の親交を深め集落共助の力で盛り上げていこうと、平成7年に現在の組織へと再編しました。集落の拠点となる自治会館は、「天狗田生活改善センター」という名称で、平成12年に旧大東町から購入し、所有管理は同自治会となっています。
組織は会長、副会長、事務局長、事務局(兼会計)、理事(運営委員)のほか、管理者に同生活改善センター長を置き、専門部を6つに分け活動しています。
自治会費は年3,000円(各戸)ですが、自治会費を上げないために環境衛生部がまとめる資源回収に子ども会が協力するなどの工夫を行っています。
平成18年、132年の歴史に幕を閉じた天狗田小学校では、学校の取り組みの1つとして“天狗田代々神楽”を継承してきました。この指導をしてきたのが天狗田代々神楽保存会のみなさんです。小学校が統合したことにより、子ども達への継承活動がいったん途絶えましたが、自治会での話し合いによりこの活動を集落で子ども達に伝えていこうと決意し、平成27年から保存会も本格的に再開。夏休みなどを利用して、その継承活動を復活させました。この復活には、小学校時代に経験したという高校生らが保存会員とともに指導にあたり、若者有志の姿に地域の方々も奮起し、その復活に心から喜んだと言います。
1月の新年交賀会、8月の夏祭り、11月の収穫祭。これは同自治会が誇る“三大イベント”です。特に、昨年開催された第23回天狗田夏祭りには、子ども達や帰省客も合わせ約300人も集まり、自治会内の若者が積極的に運営に携わりました。メインの打ち上げ花火や大抽選会の景品などは地元企業や団体などから提供していただいており、「23回も継続できているのは、地域の方々の協力があったからこそ。特に若者の力には本当に感謝している」と菊池さん。「事務局長作成のポスターやチラシも『行ってみよう!』という一つの起爆剤になっている」と続けます。
秋の収穫祭では、軽トラ市、自治会員制作品の展示、天狗田わぎゃひたず(若人達)によるのど自慢、老人クラブによる余興のほか、リンゴ皮むき選手権や縄ない選手権など各世代が無理なく楽しめるプログラムが充実。その中でも、10年ほど続いているという「興田中学校吹奏楽部」の公演は、1・2年生の新体制デビューの場として確立しており、「人前で演奏する初めてのステージを提供することで、子どもたちも学ぶところがあると思うし、なにより生で音楽を聴ける良い機会だ。今後も、無理のない範囲で協力をもらいながら、神楽の伝承や季節行事などを続けていきたい」と語っていただきました。
班ごとに屋台を出し合い大盛況!ポスターで周知もバッチリ!