※お願い※
記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。
無断での転載などの二次利用はご遠慮ください。
自治会長 和賀久栄さん
(idea 平成28年8月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆自治会長:和賀 久栄さん
◆87世帯260人が暮らす下猿沢自治会は、猿沢地域内で一番人口の多い自治会です。総務部、産業部、文教部、生活産業部、婦人部の5部会からなる組織運営で様々な行事を協力しながら取り組んでいます。
「取材なら自治会運動会を見に来るといいよ。その方がたくさんの人から話も聞けるだろうし、自治会の雰囲気も伝わると思うよ。雨の心配はないね。ここ数年は運動会の時はいつも晴天。」と電話口で語るのは下猿沢自治会長を務めて十数年の和賀久栄さん。
予想通り、続いていた曇り空が一気に晴れ渡り、気温27℃を超え、まるで真夏日を思わせる6月12日の日曜日に第28回目の自治会運動会が開催されました。自治会館から200mほど離れた運動場から行進曲が流れ開会のアナウンスが青空いっぱいに響きます。
見渡せば、小さな子どもから高齢者まで本当にたくさんの方々が参加していました。「参加率はいい方だと思いますよ。昨年は110名が参加しました。今年もそのくらいになると思います。地域全体として若者の参加が少ないと課題にあげられるようですが、ここでは高校生も参加して手伝ってくれていますよ」と語るのは文教部の部長。「運動会の後に待っている懇親会。これが盛り上がるんですよ!」と続けます。
和賀さんは「多くの方々が参加して交流をする場所ではそれをみんなで楽しむことも大事ですが、(世代の違う)互いの課題や思っている事を語り合い、集落みんなで情報を共有しているんですよ」と話し合いの場を大切にしている様子が伝わりました。
江刺方面から、一関市の玄関口として交通の要となっている大東町猿沢地域。その中心部から東山町方面へ約1㎞のところに下猿沢自治会館があります。自治会館は各専門部の活動や老人クラブのサロン活動や伊勢神楽保存会の神楽練習の拠点ともなっており、集落や各種団体の絆を育む集い場です。
館内には、猿沢地区文化祭に出展した婦人部作成のパッチワークや自治会行事の記念写真が飾られていま
す。「自治会館は、総務部の新年交賀会、生活環境部の健康診断会場、婦人部の料理教室や有志によるパッチワーク教室、子ども会育成会活動等よく使われています。特に文教部主催の『カラオケの集い』は昨年7回開催され、非常に盛り上がっています。地域には飲み屋さんやカラオケができる娯楽場所がありませんから、住民の要望もあって企画されたわけです。『地域になければ自分たちで作ろう!』いわゆる課題解決のために住民で考えたアイデアです。カラオケ機械も立派ですよ」と笑顔で語ります。
各専門部は自主的な活動の他地域の関連団体とも連動し、「みんなが平等に役を持つこと」をモットーに一人に負担が重ならないよう調整されています。
総務部では、自主防災活動事業や防災だよりの発行を行っており地域の安心安全も守っています。産業部では農事組合研修会の開催や水路清掃、草刈り等を実施し地域農業の発展とともに生活環境部と一緒に環境整備にも力を入れています。文教部では部会の中に、老人クラブ、子ども会育成会、スポーツクラブ、伊勢神楽保存会などのクラブを設けそれぞれが活動しやすいよう調整を行っています。婦人部の活動も様々ありますが、昨年度は猿沢地区振興会の地域づくり計画策定に関わり、地域の課題・現状や解決策の話し合いに自治会の代表として参加しました。
最後に和賀さんは「集落の課題が大きくなる前に語り合いの場を大切にし、笑顔で過ごしていけるようにみんなで協力していきたい」と今後の姿について語っていました。
各世代が笑顔で運動会を楽しまれていました。80歳代の杖をついたおばあさんが、「毎年楽しみにしているんです。見るだけでも楽しいですよ」と木陰で涼みながら選手を応援していました。
※修正とお詫びのご連絡
idea8月号本書「地域紹介」ページに下記の誤りがありました。
取材を引き受けていただいた下猿沢自治会の和賀様、読者の方々にご迷惑をおかけしてしまい大変
申し訳ありませんでした。訂正してお詫び申し上げます。
左段 本文5行目 【誤】下猿沢自治会長を務めて数十年 →【正】十数年