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(idea 平成26年11月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
自治会長:米倉(よねくら)昌樹(まさき)さん(4期8年目)
川崎地域の南端に位置する赤柴自治会は59世帯222人が暮らし、農村女性の家を拠点に地域活動を行っています。
国道284号線のローソン岩手川崎店前の交差点から南側へ延びる農免道路を道なりに進むと、小高い山の中に広がる赤柴地区。ここは川崎町の南端に位置し、藤沢町黄海地区と接している中山間の農村地域です。かつては薄衣小学校南分校が地区内にあり、小学校1年生から4年生までが学んでいました。
「何も自慢することはありませんが、見晴らしは最高です」と米倉さん。米倉さんは行政区長と自治会長を兼ねています。お話を伺った場所は川崎農村女性の家で、部屋からは室根山はもちろん千厩病院や自動車学校の建物が見えます。女性の家は一関市の施設で、管理を地元赤柴自治会が行っています。公民館的な役割を果たし、地元の会議等の利用はもちろん、食品加工室では女性有志が豆腐や味噌を作り、川崎道の駅などで販売しています。「入浴設備も備わり宿泊もできます。川崎のEボート大会では、遠くから参加するチームが宿泊しています」と米倉さんは語ります。
赤柴自治会は、総務部、教育社会文化部、厚生部、産業部、女性部、体育部の6つの専門部で構成。各部の担当業務は、総務部は運営委員会や自主防災訓練、教育社会文化部は各種講座や子ども会事業の実施、厚生部は環境整備や資源回収、産業部は農業研修、女性部は栄養改善や老人クラブ交流、体育部は各種スポーツ振興と、それぞれが部長を中心に活動しています。
会の活動は、1世帯年間10,000円の会費や市などからの補助金で運営。活動を進めるにあたっては、会長、副会長、書記、会計、部会長(6人)、班長(8人)で構成する運営委員会で協議しながら行っています。
会の行事で一番賑わうのは夏祭りです。以前は青年会が祭りを仕切り盛り上げていました。しかし青年会は自然消滅し、それではと動き出したのが女性部。会場にはバーベキューや焼き鳥、流しそうめん等を用意し、子どもからお年寄り、お盆で地元に帰ってきた帰省客の方も食べ物を囲みながら交流します。「女性部の方には、絶やしてはならないという思いで動いてもらっています。義理堅い人たちが多くて感謝しています」と今野さん。中学生も役割分担があり、手伝いをすることを通して地域の行事を体験する良い機会にもなっています。
人口222人のうち、小中学生が合わせて50人以上と子どもの割合が高い赤柴地区。自治会では、毎年3月に「励ます会」を開催し、小中学生を招待して進級・卒業をお祝いします。自治会長が一人ひとりに賞状と記念品を贈るなど、地区全体で子ども達に一年間の成長を励ましている伝統行事です。「川崎でも今ではここしかやっていないでしょう。子どもは地域の宝です。無くすわけにはいきません」と米倉さん。また、自治会では小学生の農園活動も応援し、地域で子ども達を大事に見守り育てています。
自治会の活動は参加者が少なくなってきているのが悩みとお二人は語ります。そんな中でも元気な女性たちやたくさんの子ども達がいる赤柴。「もっと人が集えるようそして地域が元気になるよう頑張っていきたい」と米倉さんは抱負を語ります。