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(idea 平成26年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
振興会会長:菅原 信吉 さん(2期4年目)
東山田河津地区竹沢集落振興会は、61世帯、222人が暮らしている中山間部の集落です。竹沢集落では、地域住民が積極的に地域に参加し、活発な自治会活動が行われています。
竹沢集落は、東山町幽玄洞から水沢方面に向かう途中にある、のどかで緑豊かな中山間地域です。竹沢集落には、地域で大切に守られている菅公夫人の墓(一関市指定文化財)があり、地域活動では、全戸一斉自主防災、花壇作り活動等、数々の取り組みを行っています。
今回お話を伺った菅原会長は、自治会長を務めて2期4年目。元々大工さんだった菅原さんのほか、竹沢地区には十数名の大工がいることから、田河津地区全体で毎年行われている山神社奉納演芸会の舞台建設を5年前から引き受け、隣集落との連携を図っています。
同集落は、実年会、女性部、父母の会、祝寿会(老人クラブ)で構成。実年会は、部落の草刈りや花壇作りのほか、山神社奉納演芸会の舞台音響等を担当。演目には毎年30名程の若者が積極的に参加しています。
女性部では、年配の方の豊富な知識を蕎麦・雑穀・野菜栽培に活かし、収穫物は地域の活動に使用。
活動写真を見せていただくと、各部が協力し、皆で地域を支えている姿が沢山写っていました。
「自分達で地域を守る」が基本方針である自主防災は、振興会役員が中心となり、一人暮らしの老人宅の安否確認、防災訓練等を全世帯で取り組んでいます。
この自主防災は平成17年の4月に結成し、通報連絡班・消火班・避難誘導班・救出救護班・給食班で構成。東日本大震災で電気不足を経験したことから会で発電機を用意し、防災訓練では必ず使用方法を確認します。併せて、婦人部の炊き出し訓練、初期消火訓練のバケツリレーや田河津地区1~8区の本格的な応急手当訓練を実施。「活動を続けるうちに、誰もが真剣に取り組むようになった」と菅原さんは話します。
菅原さんは、集落内にお住まいの方の名前を屋号・年齢別に整理した名簿を作り、緊急時に安否確認を行えるよう備えています。空き家の増加や後継者不足等の課題解決と平行しながら、地域に住む皆さんが安心安全に暮らすため、これからも防災体制の強化を推進していきます。
同振興会は、地域全戸の住民で花壇を整備しながら交流をはかり、他の地域から見学に訪れてもらえるような、花溢れる地域づくりを目指しています。
活動には約60名の方が参加し、植栽、水かけ、草取り作業を当番制で行っていますが、花壇は700㎡もあるため水かけ作業が一番大変とのこと。4月から種を蒔き始め、9月には、サルビア、ダリア、マリーゴールドが綺麗に花を咲かせます。昨年は、「ILCいちのせき」の花文字をより多くの方に見てもらえるようにと花見台を設置しました。
「部落でできることは皆でやり、交流をはかりながら他の地域と連携したい」と菅原さん。今後も地域の方達と連携をはかりながら、花壇づくりに精を出し、綺麗な花を咲かせていきます。