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(idea 平成28年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆区長:鈴木 勲さん(2期4年目)
◆一ノ関駅から国道342号線を1kmほど南下した所にある真滝15区。南小学校を擁し吸川が流れる
この地区には395世帯1,035人が暮らしています。
「・・・」1分間の静寂。真滝15区の総会は昨年度逝去された民区住民を追悼する黙とうから始まります。総会資料の経過報告には故人の名前と亡くなった日が記載され、参加者には改めて振り返る機会になります。
真滝15区は南・中・西の3地区に分かれており、副区長2名を置くことで各地区の住民との情報共有や各種行事への参加率を高めています。総会冒頭の黙とうは、こうした住民同士の繋がりの表れとも言えます。
今回は「地域の人たちが笑顔で暮らせる地域にしたい」と話す区長の鈴木さんと、地域の拠点である真滝15区会館(以下会館)を管理する会館部長の大倉さんに、地域の取り組みを伺いました。
多い年には300人の参加があるという3地区対抗の運動会は真滝15区最大のイベントですが、他にも、会館に隣接する「ふれあい公園みやざわ」の清掃や、地域を流れる吸川の清掃(「吸川をきれいにする会」との連携)といった環境美化活動、自主防災会による防災訓練や交通安全・防犯パトロールなどの安全安心への取り組み、ラダーゲッターやペタンクといったニュースポーツやグラウンドゴルフも盛んです。
会館裏の「ふれあい農園」を利用し、住民同士の世代間交流にも一役買っていた秋の収穫祭が、諸般の事情により昨年で終了したというのは残念ですが、それでも多様な分野の幅広い取り組みは住民参加の選択肢を増やし、民区活動の間口を広げ、関わりや参加者拡大にも繋がっています。
一方で多くの活動に取り組むには、それだけ関わる人の数も必要ですし負担も増えるわけですが、それを実現できている背景について鈴木さんは「副区長を始め、それぞれの立場で協力してくれる皆さんがいて助けられている」と語ります。
また、「会館部長が掃除も含め丁寧に管理してくれている」という大倉さんへの感謝の言葉を聞き、改めて会館内を見渡すと、綺麗に維持された建物は確かに築約40年とは思えないほど。「いやいや」と謙遜する大倉さんですが、「会館は15区の住民が一人でも参加していれば無料で貸し出している」と、利用しやすい会館運営への配慮の一端を明かしてくれました。
鈴木さんが前区長から引継ぎ、現在も月2回市広報と一緒に配布(班ごとの回覧)しているのが真滝15区の情報紙「こだま」です。A4片面ですが、行事予定や報告などの内容を、イラストや時には絵文字も入れて、非常に読みやすくわかりやすい工夫がされています。月1回の会報を定期的に発行するのも大変ですが月2回となればなおのこと。頭が下がります。
また、転入者には総会資料とゴミカレンダー、班長などの情報を提供しており、ここにも「笑顔で暮らせる地域に」という想いが垣間見られます。
「課題がないわけではないがみんなで協力して解決できたときが一番の喜び」という鈴木さんは、「と言っても常に課題が解決できるわけでもない。それでも話を聞きながら出来ることをやり、進捗を共有する。『寿命は天命、健康は努力』が持論なので、健康づくりに繋がる活動も充実させたい」と抱負も語ってくれました。