第28区自治会(徳田)

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一関市藤沢 第28区自治会 令和6年度役員会の様子(令和7年2月)

令和6年度役員会の様子(令和7年2月)

基本情報

(idea 2025年4月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

 

 行政区は「藤沢28区」。徳田地域の中では北に位置し、50世帯約160人(9班体制)が暮らす。総務、女性、環境衛生、文教、産業、青年、福祉保健、自主防災の8部会で構成。

 

 

 

節目を大切に、現状を捉えた運営を

隣組での活動から、集落規模の活動へ

 

 「護美ステーション」と命名された立派なゴミ集積所が目を引く第28区自治会。令和2年の新築に際し、「新築なのにゴミという名前が付くのは……」と、役員らで検討し「護美」と表記しました。 

 

 千厩町小梨地域とも隣接する同自治会は、辻道、曲田、前城、唱石、宇道、檞(一部)の小字からなり、令和7年4月で、自治会設立50周年を迎えます。

 

 昭和46年、藤沢町(当時)で公民館の建設運動が高まると、同集落でも自治組織立ち上げの機運が。それまで、班単位(隣組単位)での活動が主でしたが、翌47年に「第28区部落公民館(現在は「第28区自治会館」)」の落成と合わせ「部落公民館運営委員会」が発足すると、集落(部落)単位での活動も本格化します。昭和50年4月には、さらなる集落活動の充実を図るべく、自治会を設立。同館を拠点に様々な活動を行ってきました。

 

 「50周年を機に、過去の資料や写真を整理していかないと……」と話すのは、自治会長の高橋武司さんです。「過去には、周年記念毎に自治会館や体育館(旧小学校)を借りて催事をしました。気仙沼のホテルで祝賀会を開催し、防災リュックを配布した事もあります。ただ、これまでの資料や写真が、日付がないまま保管されているので、50周年を機に整理してはどうか、総会で提案したい」と意気込みます。

 

 設立10周年の節目には当時の役員の中に音楽の先生がいたことから「自治会歌」が作られ、祝賀会で演奏。時代が進み「現在この歌の存在を知っている人は少なくなり、歌える人はいなくなった」と、産業部長の三浦文康さんは寂しそうな表情を見せます。

 

 自治会設立前の組織から関わり、自治組織の移り変わりを目にしてきた三浦さんは、「活動の様子を撮影したビデオも、整理されていない状態で保管されているので、いつかは整理していかないといけない」と、高橋さんに同調します。

人が多かった時代の頑張りが、今につながって

 

 「10万本の花咲くまち」を目指し、「ビューティフル藤沢整備事業」として花壇やフラワーロードの設置を行っていた藤沢町(当時)。「昔はフラワロード賞という賞があり、町内でも1・2位を争うほど当自治会は凄かった」と同自治会役員たちは語ります。

 

 約4㎞に及ぶ道路の両脇に、種から育てたマリーゴールド等を植えるため、自治会で土を用意。深夜12時近くまで重機で土を寄せる作業をしたり、苗が枯れたら植え直しを行うなど、住民が一丸となって取り組んだため、「それはそれは見事だった」と振り返ります。

 

 フラワーロードだけでなく、町の主催するイベントにも積極的に参加し、町の盛り上げに貢献してきましたが、「今、同じようにしようと思ったら、大変なこと。賞を取ったことで辞められなくなり、やりすぎていた部分もあったなと、今になって思う」と役員たちは振り返り、「昔から何事にも積極的に参加していた自治会だからこそ、今も部会にとらわれず、事業はみんなで行っている。少子高齢化になり、自治会の事業も時代に合わせるように心がけ、見直しています」と、高橋さんも続けます。

縦割りから横の連携へ

 

 新年会や文化祭など、住民の交流につながるような事業を積極的に行ってきた同自治会。自治会としてソバを栽培し、ほとんどの男性は蕎麦打ちができるというので驚きです。

 

 「資金がないから活動しないのではなく、活動するための資金を工面していくところが28区の良いところ」と、総務部副部長の佐藤守一さんは語ります。会費はもちろん徴収していますが、純粋な活動資金は多くないため、市の「有価物集団回収事業報償金制度」を活用したリサイクル活動や、環境美化活動から得られる収入・補助金等を組み合わせ、活動資金を工面しています。

 

 また、生活様式の変化から、会費や各種募金・寄付金の徴収に関する班長や区長の負担が大きくなっているという声を受け、各戸への訪問が最低限の回数で済むよう、集金方法の見直しも行いました。

 

 集金の問題に限らず「他の自治会でも同じような課題や問題はあるはず。だからこそ縦割りではなく、何かあれば区長や各種団体にも、自治会の役員会に参加してもらい、連絡事項等の共有が大事」と、これからの自治会運営の在り方を語る高橋さん。「一人一人を取り残さず、相談し合い、前を向いて組織運営していきたい」と、50周年の先を見つめます。

Q.集落の自慢は何ですか?

自治会長

一関市藤沢 第28区自治会 髙橋武司さん(自治会長)

たかはし たけし

高橋 武司さん

会長就任3年目。「人口減・少子高齢化の中で 『自分たちの地域は自分たちで創る』を基本とし、会員一人一人の参画により自治会活動を推進しています」と熱く語ります。

 

A.One for all All for one

副会長

一関市藤沢 第28区自治会 三浦文康さん(副会長)

みうら ふみやす

三浦 文康さん

産業部長を10期20年も務める大ベテラン。自治会設立当初から、組織運営に携わってきました。

 

A.リーダーとなった方が一声かければ

 その事がすぐ実行にうつされる事


photo gallery

28区自治会歌

地域紹介① 28区自治会歌

設立10周年記念で作曲された自治会歌は子どもたちが祝賀会で演奏しました。記念誌に掲載されています。

環境整備後の集合写真

春の市道草刈りのほか、の両岸約800mの草刈10月には自治会内を流れる砂子田川りも実施。環境整備に尽力しています。

公民館時代の文化祭

地域紹介② 公民館時代の文化祭

昭和48年のものと思われる文化祭の写真。今の自治会館に隣接する形で屋根のあるステージを組んで行ったそうです。

自治会新年会

地域紹介④ 自治会新年会

毎年1月2日に自治会新年会を開催。厄年の会員 や新婚夫婦をお祝いします。コロナ禍前は蕎麦打ちもしていました。