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(idea 平成27年8月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆自治会長:千葉 ひろあきさん(5期9年目)
◆農村地域と住宅団地が混在する第24区自治会(108世帯)は、思い出の集会所を拠点に昔からの
住民と団地の住民が協力し合い、自治会活動に取り組んでいます。
藤沢町徳田地区の西端に位置する第24区自治会は、昔からの農村地域と住宅団地が混在する地域です。自治会活動の拠点であり、活動のきっかけともなった第24区集落公民館で自治会長の千葉ひろあきさんと自治会での親睦事業を支える千葉朋子さんにお話を伺いました。
昭和50年に発足した同自治会ですが、活動は自治会発足の10年前の集落公民館建設まで遡ります。集落公民館建設前は、徳田地区の部落会館に集まり活動していましたが、地区の端にある24区では、自分達にも気兼ねなく集まれる場所が欲しいと声が上がりました。地区の部落会の協力や県の補助を受け、椅子等の備品は地域で持ち寄り、昭和40年に地域を一望できる丘の上に集落公民館が完成。活動拠点ができたことで、行政区単位での活動もより活発になり、藤沢町各地での自治会結成の流れの中で、第24区自治会が発足されました。
同自治会は、7部会と10班で構成され、それぞれが協力し合い、会員が参加しやすい工夫をしています。
保健福祉部と女性部や食生活改善委員が協力して毎月開催している「お茶っこ飲み会」は、家にこもりがちなお年寄りにも出てきてもらうきっかけにと、女性部で参加者の送迎をしています。また、「お菓子作り等、できることは一緒に取り組み、ただ見てご馳走になるだけでなく、“参加した”という気持ちになってもらうようにしています」と千葉朋子さんは話します。地域の方々も毎月楽しみにしており、独り暮らしの男性が「家でも作ってみる」とレシピを家に持って帰ることもあるそうです。
防災活動では、自主防災組織の設置に合わせ、総務部を新たに総務防災部に改正し、農家組合から譲り受けた倉庫を防災・リサイクルステーションとしました。各班の報告様式や防災用品を揃え、廃材等で災害現場を再現した本格的な救助訓練や無線を使った避難訓練等に取り組みました。現在は、以前の様な大規模な訓練は行っていませんが、火災や地震が起きた際には、無線を使って消防隊への協力を指示する等、訓練での経験が活かされています。資源回収についても、場所がわかりやすく、事前に回収期間を設けることで、生活物資の回収事業では藤沢町内で1番の回収量を誇り、自治会活動費を支える重要な資源となっています。
こうした会員相互が協力し合える体制は、日頃のコミュニケーションから成り立っています。毎月初めに各正副部会長、班長が集まる定例会を開き、前月の振り返りと当面の予定を確認し、会議後はささやかな親睦会を開いています。
今後の地域について「住宅団地が増えてきたが、お互いを受け入れ合い暮らしている。最近では団地から役員をする人も増え、地域の一体感が増してきた。高齢化率も高くなってきたので昔から住んでいるから、新しく来た人だからということは関係なく、支え合っていきたい」と千葉ひろあきさんは語っていました。