※お願い※
記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。
無断での転載などの二次利用はご遠慮ください。
(idea 平成26年1月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
会長 :畠山敏朗さん(平成24年~)
藤沢町藤沢地区の第2区自治会は藤沢町の中心に位置し、62世帯179人が暮らす住宅地域と中山間地域が混在する集落です。今年9月に開設した自治会館「さわやか近助館 絆」を拠点にコミュニティの再構築に取り組んでいます。
藤沢第2区自治会は、藤沢地域の中心部に位置し、岩手県道21号花泉藤沢線沿いの藤沢地区商店街に繋がる住宅地域の町地区と大平川沿いに水田が広がる中山間地域に分けられ、館山を南側から北側を取り囲むように広がっています。今回は、自治会館開設をきっかけにコミュニティの再構築に取り組む同自治会の活動を伺いました。
藤沢第2区自治会にはこれまで自治会館がなく、自治会での活動や集まりには、地域内のお寺や会館等を利用していました。30年程前に、旧黄海小学校の廃材を集め、自治会館建設を試みましたが、場所が見つからず断念。以降も場所が見つからず、長い間、自治会館建設は同自治会の懸案でした。そんな中、今年4月に地域内にあった藤沢こども園が新園舎に移転。旧藤沢こども園舎は同自治会区域の中心にあり、自治会活動の拠点として最適の場所であるため、自治会館としての利用を市に働きかけました。同時に自治会内でも全戸対象に旧藤沢こども園活用に関するアンケートを実施。回収したアンケートの結果は自治会館開設に8割以上が賛成し、「定まった所があれば大変心配なくても何行事、相談でも出来て大変良いかと思います。」「月1回位のおそうじは協力していきたいと思っております」等の意見(※)もありました。建物と敷地の一部を借り入れが決まり、地域住民による園舎の改修、備品の持ち寄りの末、今年9月に自治会館「さわやか近助館 絆」を開設。同月に地域の敬老会やお茶会を兼ねたお披露目会を開き、念願の自治会館開設を祝いました。
お茶会は今年7月から始めた活動で、地域のお母さん達が世話人となり、毎月企画しています。会場が自治会員の個人宅から自治会館になったことで、集まりやすくなり、参加者も増えたとのこと。行政区長の熊谷貞吉さんは「自治会館が出来てから、広報等を配って歩く際に、自治会館の事と合わせてお茶会の事も話題になるようになった」と話し、参加者の方々も「自治会館が出来て自治会の雰囲気が変わった」「自分達のものと思うと集まりやすい」と笑顔で話していました。また、自治会館でお茶会を開くようになってから、これまで行っていた自治会行事も合わせて行うようになり、取材に伺った11月と12月は保健師を招いての健康講座や消防署と連携しての防災訓練が行われていました。
今年度、藤沢地域の各自治会が取り組んでいる地域計画(ミニ計画)作成に合わせ、これまで行事のお知らせが中心だった自治会報に10年前と現在の自治会の人口や小学生の人数等を記載するとともに、10年後には「?」をつけて「家庭で答えを出し合い、今後、第2区で生活する上で、何をしなければならないか考えてみてください」と地域の人達に投げかけました。自治会長の畠山敏朗さんは「若者の就労環境も変わり、地域内でのコミュニケーションが希薄になっている。地域の課題にみんなで目を向け、自治会館を拠点に『心のつながり』を深め、コミュニティの再構築を図りたい」と今後の豊富を語りました。