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(idea 平成24年vol.2掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
藤沢町内では「中山間地域等直接支払制度」を活用して水田や畑などを集団で管理している人たちがいます。その中で今回は、藤沢10区11区中山間事業の取り組みを取材しました。
中山間地域等直接支払制度を利用するきっかけは、11区内にある水田には、10区▽11区の方々の他に9区の方の水田もあります。何か大きな水田管理作業を行うのに「個人の力」では金銭的な限界もあると感じた会の代表・佐藤賢吉さんは、「このままでは水田維持が困難になるし、稲作を放棄すれば地域の土地が荒れてしまう」と感じ制度の事を知った佐藤さんは活用しようと考えました。「集団での水田管理をしてみないか?」と呼びかけし、地域内での賛同を得て会の発足に至りました。
第10区▽11区自治会の発足当初は元気に水田管理ができていましたが、時間の経過とともに「高齢化」という問題が出てきました。
会では一人の負担にするのではなく集団で稲作を行う事を改めて考え、高齢化した家の「跡継ぎ」にゆっくりと稲作の事を教え、全員で作業をしてゆく事にしました。
ただ、「高齢化」に対して、その場だけの対応ではダメだと考えた会の皆さんは、「世代間交流」をすることで稲作への興味をもってもらい、地域に水田がある素晴らしさを知ってもらおうと、地域のこども達と若い大人の世代、稲作から引退した老人クラブなどあらゆる世代の人を巻き込んで「世代間交流」をし「田植え体験」をすることを思いつきました。
当初1回のみの予定でしたが、参加した方々から「またやりたい」との声に今年で7回目の杖体験会となりました。子ども達は田んぼに入り、ドロンコになりながら田んぼに入り、老人クラブの人たちに田植えの仕方を教えています。20代~30代の大人も作業しながら、水田管理のコツを質問したりもしていました。
「田植え体験」で植えているのは「もち米」で5月に植えた稲は10月には金色に実り、参加した人たちで「収穫祭」を行っています。収穫祭ではみんなで「餅つき」をし、収穫への感謝と喜びをあらゆる世代で感じ、農業の楽しさを知ってもらっているということです。
まだまだ一関市内には、色々な事に取り組んでいる自治会や組織が沢山あります。そして地域での住民同士の繋がり、若い世代から人生の先輩方との世代間での繋がりも大事にしている地域をこれからも紹介してゆきたいと思います。