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(idea 2025年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
「あおいちサロン」お花見会の集合写真(令和6年4月)
行政区は「青葉1区」。山目地域は「山目」「赤荻」「笹谷・外山」の地区に分けられ、青葉一区会(通称・青葉1民区)は山目地区に位置する。155世帯350人が暮らす(16班体制)。商業施設や医院、市営アパートなどが建ち並んでいる。
昭和22・23年のカスリン・アイオン台風からの復興を目指した「一関市水害復旧都市計画土地区画整理事業」の実施が昭和23年度末から始まり、山目地区(当時)においては、昭和30年に現在の街路に整備(整理)されました。この区画整理により山目地区は市街地としての形態を整え、世帯数も増加。「青葉区(当時)」は2つに分区(1区/2区)することとなり、昭和40年4月、「青葉1区(行政区)」が誕生しました。昭和41年4月には、自治会活動を行う「青葉一区会(通称・青葉1民区)」が発足し、今年で60年が経過します。
同民区は、北上川水系磐井川の左岸(西側)に位置し、磐井川河川敷公園やコンビニエンスストア、飲食店、医院、各種事業所ほか、市営アパートや賃貸アパートなどが立地します。さらに民区内を国道342号が通り、国道4号や284号にアクセスしやすい環境です。会長の佐藤淳一さんは、「この周辺は国道が通り、自転車屋や服屋、クリーニング屋などが立ち並び、栄えていました。近隣にチェーン店の進出もありますが、昔から住む人たちは馴染みの店に通う人も多いです」と話す一方で、「高齢者の一人暮らしや空き家などはチラホラあります。お店も高齢化で閉店したり……。少しずつ寂しくなってきましたね」と今後への不安をのぞかせます 。
昭和46年頃、同民区では隣接する「青葉2区」と一緒に青葉集会所の管理や地元の八雲神社※1の祭事運営などを行うため、「青葉集会所管理運営委員」※2を組織しました。同運営委員は、各区からの助成やご祝儀などによって活動していますが、特に毎年10月に開催される八雲神社の秋祭り「奉納演芸会」は一大イベントです。
かつては八雲神社の境内に神楽を奉納するための舞台を設置するなど、準備が大掛かりでしたが、カスリン・アイオン台風の水害復興住宅の跡地に山目公民館(現・一関市山目市民センター)が建設され、昭和58年に開館すると、演芸会は同館で開催することに。内容も「地元住民が披露する『素人』」と「プロの踊り手や歌手などに依頼する『玄人』」を交互に行うようになりました。
令和6年度は「素人」の年だったので、子どもたちの可愛らしいダンス、「さくらの会(婦人部)」による歌劇、個人参加者によるサックス演奏、踊りなどが披露され、大いに盛り上がりました。「直会のときに婦人部が食事を作った時代もありました。時代の移り変わりで交流のカタチは変化しつつありますが、諸先輩方が試行錯誤しながら残してきたこの行事をこれからも大切にしていきたい」と佐藤さん。同運営委員の機能により、分区した区同士が今も密接な関係を築いています。
※1 配志和神社に遷座した時期もあったが、地元に守り神が必要という声で、現在の場所に再び御分霊された。記録がなく、詳細は地元の年配者でも不明。
※2 各区から10名程度を選出。
かつては民区毎にPTA(≒子ども育成会)が組織されていましたが、少子化の影響から、佐藤さんが同民区のPTA会長を務めた頃に(約30年前)、青葉一区会・青葉ニ区※3・幸民区※3のPTAを統合した「青葉・幸PTA」が誕生しました。
同PTAには民区からの活動補助金ほか、管理費を支給し、同民区内の「青葉町児童公園」の公園管理を依頼しています。さらに同民区に転居してきた子育て中の方(30代)から、「地域の活動をお手伝いしたい」という嬉しい声があり、現在は民区理事として関わってもらっているそう。
佐藤さんは、「子育て世代が役員に入ることで、小学校の動きも分かり、PTAと共同で何か企画することもできる。また、令和4年12月からはPTAを中心に、公園のイルミネーション点灯を行っているが、子どもだけでなく、お年寄りたちも笑顔にしている」と期待を寄せます。
恒例行事の日帰りレクリエーション研修旅行や、介護予防教室「あおいちサロン」など、様々な交流機会を創出している同民区。民生児童委員の高橋安彦さんは、「高齢者は年々増加しています。家に引きこもってしまうと、心も体も弱くなるため、少しでも交流の機会をつくり、日頃からの声がけや関係機関との連携は大切にしています」と話します。300人以上が暮らす民区だからこそ、支え合うための「交流」を続けていきます。
※3 「青葉ニ区」の行政区は「青葉2区」、「幸民区」の行政区は「幸区」となる。
開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月29日から翌年1月3日まで)
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