~インアーチ参観日とは~
一関市内で活動している団体・施設に行って見て、触れて、体験して団体同士の相互理解を深めることを目的とした企画です。「名前や活動は聞いたことがあるけど、見に行く機会がなくて…」という団体さんと交流するきっかけとしてもぜひご活用ください!
開催日:平成30年1月25日(木)10:00~11:30
開催団体:NPO法人アートで明るぐ生ぎるかわさき
参加者:村上和子 かやぶき民家を残す会
金野和則 NPO法人北上川サポート協会
原田新一 NPO法人北上川サポート協会
阿部卓郎 ワークジョイかわさき
金野尋世 いちのせき市民活動センター
佐藤大輔 いちのせき市民活動センター
一関市の市民活動団体が相互理解を深める事を目的として昨年度から開催しているインアーチ参観日。
今年度最後は、川崎地域で、高齢者や障がい者の市民アート交流事業などに取り組む「NPO法人アートで明るぐ生ぎるかわさき」さんの活動拠点である「工房てんとう虫」を参観しました。
・川崎市民センターに集合して、歩いて移動(徒歩1分)。到着した時には利用者の皆さんが作業を始めていたところでした。
1.事業紹介
初めに、工房てんとう虫の所長・木村静恵さんから工房てんとう虫の取組みを中心に、法人の事業について説明していただきました。
・主に精神障がい者の方を対象に、交流をメインの事業として授産事業も行っている。
<工房てんとう虫について>
・開所日:毎週月曜~金曜(8時30分~14時)
・現在の利用者は12名。川崎の他、大東、千厩、藤沢からの利用者がいる。
・利用者の送迎は原則川崎町内。
・利用者の作業は、工房てんとう虫での作品づくりの他に、市役所川崎支所と農業活性化センターの清掃等も行っている。
・以前お肉屋だった場所を借りている。大家さんの家を挟んで奥に、法人の事務所がある。(それ以前は、近所の金物屋さんの空き店舗を借りていた)
・まちなかにあるので、地域の人が立ち寄ることもある。雪かき等も近隣の方々に協力してもらっている。
・現在製作しているひな人形は、道の駅かわさきの他、せんまやひなまつり(2/11~3/3)でも販売予定。
ひな人形を入れる竹に色塗り中(今年の竹は北上川サポート協会の金野さんが切ってくれたそうです)
竹を載せる台座も手作り。利用者によって得意分野に合わせて分担して作業しているそうです。
<その他の法人事業について>
・川崎市民センターでの高齢者を対象にした交流事業を市から受託している。(絵画、習字、料理教室)
・今年度、寄附をいただいたので備品整備の他、今後、利用者の画集を製作予定。
2.製作体験
事業説明をしていただいた後、竹に色を塗る作業を体験させていただきました。
集中して作業しながら2つ、3つと止まらなくなる人も。
3.感想・情報交換
<感想>
・作業体験では、黙々と色を塗り雑念が取れてやわらかい気持ちになれた。
・同じ川崎にいても工房てんとう虫に入るのは初めてだった。
・地域とコミットしている感じが伝わったし、職員と利用者がほんわかとしていてよかった。自分の事業所でも見習いたい。
<所長・木村さんから>
地域に支えられながらがんばっている。利用者の皆はお客さんが好きなので、また交流していただけると嬉しい。
<情報交換>
■かやぶき民家を残す会
・岩手県指定有形文化財 村上家住宅をはじめとする一関市内のかやぶき民家の保存活動をしている。市内には40~50軒のかやぶき民家があるが、年々減ってきている。若手の屋根ふき職人の育成が課題。
・市内のかやぶき民家は伊達藩のものなので、遠野のかやぶき民家とも違った特徴や配置になっている。
■ワークジョイかわさき
・道の駅かわさきでシフォンケーキやクッキーを販売している。
■NPO法人北上川サポート協会
・冬は川に関するイベント等はないが、竹灯り等を企画している。
・先日ピザ窯の第2号が完成した。1号と変わらない火加減で焼けた。
<訪問団体情報>
NPO法人アートで明るぐ生ぎるかわさき(工房てんとう虫)
〒029-0202 岩手県一関市川崎町薄衣字諏訪前97 工房てんとう虫
電話:0191-43-4733
NPO法人アートで明るぐ生ぎるかわさき皆さん、ご協力ありがとうございました!
開催日:平成29年6月21日(水)10:00~12:00
開催団体:磐清水梅の里村
菅秀才史跡周辺保存会
参加者:村上和子 かやぶき民家を残す会
伊藤明 釉遊くらぶ
吉田惠子 中学2年生に新垣勉コンサートを贈る会
千葉欣朗 さくらなみき
松川喜宗 さくらなみき(一関清明支援学校中学部3年)
佐藤一樹 さくらなみき(一関清明支援学校中学部2年)
畠山信禎 いちのせき市民活動センター
佐藤大輔 いちのせき市民活動センター
一関市の市民活動団体が相互理解を深める事を目的として昨年度から開催しているインアーチ参観日。
今年度1回目は、菅原道真公の四男・菅秀才(淳茂)が道真公を弔うために建てた安楽寺がある千厩町磐清水地区で道真公がこよなく愛したとされる梅を通じて地域づくりに取り組む磐清水梅の里村さん、菅秀才史跡保存会さんを参観しました。
1.梅の収穫体験
・始めに、集合場所の安楽寺側にある梅園で小梅の収穫体験をさせていただきました。
・「そんなにたくさん取るつもりじゃなかったけど…」と言いつつ、取り始めると皆さん黙々と梅を籠に入れていきます。
・さくらなみきで就労体験中だった清明支援学校の2人も「冷やし中華に梅干しを入れたらどうかな?」とメニューに梅を使えないか話し合っていました。
・籠いっぱいに梅が取れたら、菅秀才史跡周辺保存会の菅原さんから梅園やその周辺の整備活動についてお話ししていただきました。
・今回収穫体験をした梅園は植樹してから10年程になり、4年前に遊歩道を整備しました。歩道の幅は軽トラが入って作業できるよう広めになっています。また、竹や梅の木の剪定をした際の枝をチップにして歩道に敷いており、やわらかく歩きやすくなっています。
・梅の里村で梅の木の消毒や剪定を行い、草刈りは保存会が行うという役割分担で景観づくりにも取り組んでいます。
・お花見やイベントに使える広場では、4月に保存会主催の観梅会と合わせてお花見マルシェが開かれ、たくさんの人で賑わいました。
2.講話
佐藤良規さん 安楽寺住職
・佐藤さんは藤沢の藤源寺の住職と兼務しており、安楽寺では平成14年から住職を務めています。
・安楽寺は、菅原道真公の四男である菅秀才(淳茂)が、学問の神であり天神である道真公の菩提を弔うために建てられたと言われており、安楽寺天満宮としてお参りに来る人がいるそうです。現在、本堂の裏には道真公を祀る石祠と菅秀才公の精霊塔が並んでいます。
・毎年正月には地元の小学生が書初めをしたり、受験シーズンには合格祈願のご祈祷もしており、今年は保存会で絵馬も作成しました。
・昨年は磐清水の梅でオリジナル梅酒を作りました。両磐酒造で酒を作り、地元のデザイナーが商品デザインをして、安楽寺でご祈祷し、千厩のコスガ酒店で販売するという地域の連携で作られた梅酒は発売から2か月でほぼ完売したそうです。今年はスパークリング梅酒も作り、本数を増やす予定とのこと。
・いろんな取り組みを通して若い人や子どもがお寺に集まることが嬉しいと佐藤さんは話していました。
梅の里村、菅秀才史跡周辺保存会の皆さん、安楽寺の佐藤さんご協力ありがとうございました!
<訪問団体情報>
磐清水梅の里村
連絡先:菊地一久さん(直売部長)
〒021-0101一関市千厩町磐清水字大峯6
電話:0191-52-5559(FAX兼)